第210話 コロナとクルマとミニ四駆

前回ブログを更新してから半年以上。

あれから少しして年越しになり、さらに少し経って世間は

未曾有の新型コロナによる生活の一変を余儀なくされ、

さらに僕は愛車(実車)の買い替えで気持ちがそっちのほうへ向き、

なんだかミニ四駆から離れてしまったのです。

 

昨年初めてジャパンカップの1次予選を突破したマシンを動態保存した後、

そうなれば次のマシンを作るのが例年の流れなんですが、

新マシンのアイデアが思い浮かばない。

完成度を高めて再度同じ構造のマシンを作っても良いけど、

昨年のマシンが結構自分の中では複雑な造りだったので

再現が難しいのと、さらなる簡易版にしようとも思えるけど

作ったところでショップへ行く感染リスクを考えると走らせる場所すらない。

友人やライバルがいないと1人で遊んでも何も楽しくないミニ四駆だけど、

走らせる場所がないのなら、それ以前の問題になってしまう。

かといって我が家のガレージにコースを敷くのも自分1人しか走らないのであれば

前述の通り何も楽しくないのである。

 

さらに職業柄もしも自分がキャリアとなって周囲に感染させてしまったら

本当に命に関わる職場だし、原因がミニ四駆 となれば

僕らは情熱を持って接しているものでも、世間からすれば 単なる玩具のせいで 

となってしまうのは明白です。

 

そして新しい愛車の購入。

毎日通勤やお出かけで乗り回していて、内外装、走行性能、雰囲気と

全てにおいて満足しているので、夢のあるクルマ としてミニ四駆を作ろうという気に

なれないのかもしれないです。

または新たに夢を詰め込もうと思えるデクロスのようなミニ四駆の新型モデルが出ない。

 

最近では自宅で大量にストックしているキットをいくつか組み合わせて

ネットオークションに出品しています。

当時はウキウキして買い集め、いつか最高の1台に作り上げようと夢だけ詰めて

そのまま何年も寝かしていたものばかり。

今考えるとその 買う(入手できた) と 夢見る という点に快感を覚えて

コストをつぎ込み続けていたのかもしれません。

 

買った当時なら絶対に手放さないような特別仕様モデルも6個セットにして

送料と手数料を引くと3400円ほどにしかなりませんでしたが、

中古ショップでタダ同然の金額で捨てるよりは全然マシです。

それどころか、落札された先方は僕とは逆に新型コロナでの自粛をきっかけに

ミニ四駆を始めたそうで、緩衝材代わりにファーストトライパーツセットをはじめ

基本的なグレードアップパーツを何点か詰め込んで発送しました。

 

ミニ四駆を始めた当初の僕もあの頃の高揚感は今でもしっかり覚えています。

これからはそんな人たちのために出品を続けても良いかな なんて思います。